物忘れの原因と対策/結論:更年期障害かも
女性の更年期は、人によって年代が異なり、40〜60歳と言われています。
更年期障害には、さまざまな症状がありますが、今回は、物忘れの症状と対策方法について、ご紹介いたします。
更年期障害とは?
更年期障害とは、女性ホルモンの一つ、エストロゲンの分泌が急激に減ることで起こる障害です。
主な症状として、頭痛、肩こり、手足のしびれ、イライラ感、目眩(めまい)、のぼせ、耳鳴り、不眠、食欲不振、息切れなどが生じると言われています。
物忘れも、この中に含まれます。
更年期障害の兆候と初期症状については、下の記事で詳しく説明しています。
この更年期障害によって、物忘れが起こった場合、一般的にはどう考えてしまうのでしょうか。
物忘れの原因は更年期障害かも
物忘れが多いと、「認知症」だと考えてしまう人がいます。
高齢になると、物忘れが増えるのはもちろんのこと、40歳前後でも起こってしまうからですね。
物忘れのすべてが、「認知症」と考えるのは早合点です。更年期障害の症状の一つとして、物忘れが増えることも明らかになってきています。
では、本当に若年性認知症ではないのでしょうか。
若年性認知症ではないか?
最近、若年性認知症という言葉を、頻繁に耳にするようになりました。
物忘れを引き起こす原因は、アルツハイマーなどのほかにも、さまざまなものがあります。特に30代後半から、40代、50代にかけては、女性ホルモンの低下速度が高まり、更年期へと差し掛かっていく年代です。
この時期、物忘れや不眠、イライラなど更年期障害で見られる症状が引き起こされることも多いのです。
最近物忘れがひどすぎる。。。もしかして。。。。と思っても慌てないで。まずは、医師の診察を受けて、必要あれば生活環境の見直しをおこなっていきましょう。
物忘れとは、どんな症状なのか?
更年期の物忘れは、脳の記憶の一つ「作業記憶」が低下することで起こります。
作業記憶とは、人との会話、計算、予定スケジュールを立てるなど、さまざまな作業をおこなうために、短期的に記憶したり、記憶を整理したりする記憶のことです。
これの減退を防ぐには、日々の生活のなかで、この記憶を積極的に使っていきましょう。
それが、脳を守り、将来の認知症予防にもつながります。
更年期の物忘れ対策とは?
更年期の物忘れは、下のような日々の暮らしの中の、ちょっとしたことを心がけるだけ対応可能です。将来の認知症予防につながりますから、物忘れが多くなったと嘆く前に、できることから取り入れていきましょう。
1、体にも効果がある1日数十分のウォーキング
まずは、ウォーキングなどの有酸素運動です。運動をすると全身の血流が良くなり、脳をめぐる血液量も増加します。
脳は血流が低下すると、老化も進みやすくなると言われています。それを防ぐためにも、毎日の運動が欠かせません。
2、1日6〜7時間の睡眠をとる
脳は、睡眠時に記憶の整理をおこなっています。記憶を維持する上で最適な睡眠時間は、6時間〜7時間と言われていますので、できるだけその時間内の睡眠をとるようにすると、効果的です。
一方、寝ないで勉強したり、昼まで寝すぎても、1日のリズムが崩れるし、脳への負担となり、記憶力と同時に集中力も落ちて良くありません。
3、分かりやすく話す
脳の機能を低下させないために、脳を積極的に使いましょう。
会話は特にワーキングメモリを使うので、脳も自然と活性化すると言われています。
友だちや家族と話をしたり、本で読んだことを誰かに分かりやすく伝えたりすると、より記憶力が高まります。
まとめ
更年期障害は、さまざまな症状を引き起こします。その中でも、今回は、物忘れの症状と対策方法について、ご紹介いたしました。
更年期障害なのか、若年性認知なのかなど、自分で判断せず、医師に相談しましょう。