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睡眠時無呼吸症候群の治療方法を紹介【放っておくと危険】大事なのはコレだ

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メディアで取り上げられる機会が多くなった睡眠時無呼吸症候群は治療によって治すことが出来ます。寝ている間のことなので自分が睡眠時無呼吸症候群かどうか分からず不安な方も多いですが、睡眠時無呼吸症候群の治療にどんな種類があるのか、生活習慣で何かを改善すれば治るものなのかなどスポットを当ててご紹介します。

睡眠時無呼吸症候群は治療で治すことができますが、どんな治療法があるのか、自分にはどの方法があっているのか、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣を見直すことで治すことができるのかなどをお話します。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法を紹介

睡眠時無呼吸症候群の治療にどんなものがあるのか分かっていれば、万が一に備えることができますし、改善法が分かれば毎日の生活でどこに気を付けたらいいのか見えてくるので不安が払しょくされるはずです。

自分に合った睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が止まってしまう怖い症状です。診断の基準となるのは1度呼吸が止まってから10秒以上そのままの状態だと無呼吸と判断されて、これが1晩のうちに30回以上繰り返されること、または1時間のうちに5回以上繰り返すのであれば睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群の治療として行われているのが口腔内装置や持続陽圧呼吸法などによるCPAP治療法です。

口腔内装置による睡眠時無呼吸症候群の治療は、マウスピースを使った治療法です。歯科医院で矯正のために使うマウスピースとは違い、若干下あごを突き出すような形のマウスピースを使います。下あごが前に突き出す形になるので、空気の通りとなる気道を広くすることができます。睡眠時無呼吸症候群が軽度から中等程度であればこの治療法が有効です。

睡眠時無呼吸症候群が重症の場合、CPAP治療が行われます。治療専用の機器を使い、持続的に空気の圧をかけることで気道を確保させます。重症の場合、舌の付け根が気動を塞いでいる状態なので、舌の付け根が下がらないようにするための装置を使った治療法です。

睡眠時無呼吸症候群の治療には生活習慣の是正

睡眠時無呼吸症候群の治療は症状を改善させるために大切ですが、睡眠時無呼吸症候群がおこる原因によって、生活習慣を見直すことで改善できることもあります。

ひとつは肥満です。先ほど少し話したように、舌の付け根が気道を防いでしまうことで睡眠時無呼吸症候群が起こります。肥満体質の場合は、舌に脂肪がついてしまうため、気道を塞ぐ確率が高くなります。そのため、肥満を解消することで睡眠時無呼吸症候群も解消させるのです。現在の体重が標準体重を超えている場合は脂肪を燃焼させて体重減少に努めましょう。

そのほか、舌が空気の通りを邪魔するので、寝るときに横向きになることもおすすめします。これなら舌が気道を塞ぐことがありません。寝ている間の動きをコントロールするのは難しいですが、例えば横向きになったとき背中部分にクッションや枕などを置いて、寝返りを打って仰向けになるのを防ぐのもひとつの方法です。

また、深酒をするといびきをかきやすい方も非常に多いです。お酒は適量であればいいですが、飲み過ぎは体に負担がかかりますし、睡眠時無呼吸症候群の治療のひとつと捉えてお酒はほどほどにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群の治療で病院を訪れた際、体重やお酒の量を減らすよう指導されることもあります。睡眠時無呼吸症候群の状態が軽度であればあるほど、これらの指導を守ることで症状が速やかに改善されます。

睡眠時無呼吸症候群の治療すると病気のリスクが減る

睡眠時無呼吸症候群の治療を早めに始めるよう勧められているのは、ほかの病気を併発する恐れがあるためです。合併症として報告されているものがいくつか存在します。

無呼吸症候群が原因となって起こりやすい病気は、高血圧症、心臓病、脳卒中、糖尿病などです。どれも怖い病気ばかりです。

睡眠時無呼吸症候群は呼吸が急に止まって急に再開します。そのため、呼吸が再開したとき、意識は寝ているのに脳は起きた状態になります。このとき交感神経が働くため血圧が上昇します。本来寝ている間は副交感神経が優位に働く必要があるのに対して、睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に交感神経が活発に働いてしまうため、高血圧症を併発します。

次に心臓病ですが、睡眠時無呼吸症候群によって不整脈がでやすいことが分かっています。心臓は筋肉で出来ているので、心臓の筋肉の働きが何かによって邪魔されてしまうと不整脈が起こりやすいのです。そのひとつが睡眠時無呼吸症候群というわけです。

そのほか、睡眠時無呼吸症候群の重症者は脳卒中や脳梗塞を患うリスクが3倍以上もあることが追跡研究結果で判明しました。同じように、睡眠時無呼吸症候群の程度が重ければ重いほど糖尿病を発症するリスクも高くなります。

寝ている間は意識がないので自分の身に何が起こっているのか分かりにくいですが、しっかり寝ているはずなのに寝不足気味だったり、家族にいびきを指摘されるなど思い当たる節があるなら、一度病院で診察を受けてみてください。早めの診察、早めの治療が合併症を防ぐ手段のひとつになります。

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