胃腸に6つの症状があったら病院に行くべき?【心配な方へ】

健康

胃腸の症状が現れたとき食べ過ぎや飲みすぎなどを疑う方も多いですが、ひょっとしたら大きな病気が隠れているかもしれません。胃腸などの消化器官はさまざまな症状が現れますが、胃腸に原因があるのか、それとも他の臓器に原因があるのか見極めることができるのは病院の先生です。

胃腸の症状簡単チェック6つの中身

胃腸の症状の代表的なものを6つご紹介していきます。もしも当てはまるものがあったら出来るだけ早めに病院の診察を受けるようにしてください。

胃腸の症状1:みぞおち部分に痛みがある

胃腸の症状で、もしもみぞおち部分に痛みを感じた場合、急性膵炎や胆石症などの可能性が非常に高いです。みぞおちは胃や十二指腸、すい臓、胆のうなどがあるため、食べ過ぎや飲み過ぎが原因で急性膵炎が起こっていたり、胆石症の疑いがあります。

もしも症状がでてから徐々に痛みが強くなるようでしたら、暴飲暴食で胃腸が弱ってしまったか、十二指腸潰瘍や急性胃炎、胃潰瘍などが考えらえられます。食べた後に痛くなる頻度が多いのは胃潰瘍もしくは機能性ディスペプシアの疑いがあり、おなかがすいているときに痛む場合は十二指腸潰瘍の疑いがある目安となります。

胃腸の症状2:右側の肋骨あたりに痛みがある

胃の周りではなく肋骨の右側あたりに痛みがある場合、胃腸の症状のひとつに考えられます。痛む場所的に胃腸の不調は意外に思われますが、この場所には肝臓や胆のうがありまして、胆のう炎や胆石症などがおきていると痛みがでてきます。

もしも食事の後に痛みが出る場合は胃潰瘍もしくは機能性ディスペプシアの疑いが考えられます。おなかがすいているときに痛むのは十二指腸潰瘍の疑いがあります。どちらも胃腸の不調と考えにくい場所ではありますが、痛みがあるというのはどこかしらに病気が潜んでいる恐れがありますから、念のために早めに病院で診察を受けましょう。

胃腸の症状3:おなかに痛みがある

おなかに痛みがあると下痢や便秘を疑う方もいますが、おなかには小腸や大腸のほかにも腎臓などがあります。そのため、これらの臓器で病気が発症しているとおなか痛むことがあります。

胃腸の症状としておなかに痛みがある場合は急性腸炎の可能性があり、感染症によって腸に炎症がおきています。膀胱からおしっこがでるまでの尿路や、腎臓そのものに原因がある場合もおなかに痛みをともないます。

胃腸の症状4:おなかの下あたりが痛い

胃腸の症状としてもしもおなかの下の方に痛みがある場合、いろいろな病気が疑われます。分かりやすい病気のひとつが虫垂炎です。一般的に盲腸と呼ばれていますが、虫垂炎によっておなかの下に痛みを感じるようになります。

また、過敏性腸症候群と言って便秘や下痢を何度も繰り返す症状がある病気も考えられますし、女性であれば卵巣や子宮の病気である可能性が否めないことも頭の片隅においておかなければなりません。

また、感染症によって腸に炎症が起きている場合もおなかの下あたりに痛みが走ります。

胃腸の症状5:全体的におなかが強く痛む

胃腸の症状と言ってもおなか全体が痛いのでどこがどう痛むと伝えにくいときもあるでしょう。全体的に痛いときは色んな病気が考えられており、たとえば胃に穴が開いてしまう胃潰瘍や、十二指腸に穴が開いてしまう十二指腸潰瘍の穿孔の疑いが考えられます。

そのほか、腸の中でつまりが起きてしまう腸閉塞という病気も考えられますし、おなかの中にある臓器を包む役割を果たす腹膜に炎症が起きた場合もおなか全体に痛みを感じます。

これらはすぐに病院で診察を受ける必要がありまして、もしも覚えているなら最初にどこから痛み出しておなか全体に痛みがでるようになったのか担当医に説明すると病気を特定しやすくなります。お腹の調子が悪いと思ったときは、いつ、どこが、どのように痛み出したかメモなどに記録しておくことをおすすめします。

胃腸の症状6:胸がむかむかする

胃腸の症状の中で多くの人がこの胸やけを体験しているのではないでしょうか。おなかの上のあたりがむかむかして焼けるような症状で、場合によって痛みが伴う方もいます。

脂っこいものを食べたり食べ過ぎたときも胸やけはおこりますが、逆流性食道炎または非びらん性胃食道逆流症が考えられます。

食べ過ぎや飲みすぎで起こりやすいほか、ストレスを感じたときに似たような症状が出ることも珍しくありません。そのため、胸やけが一時的なものですぐに症状が治まるのであれば問題ないものの、長く続く場合は一度病院で診察を受けることをおすすめします。

胃腸の症状を取り除くための改善法

胃腸の症状はさまざまなタイプがあり、中にはストレスや体の疲労などが原因で起こることもあります。これを踏まえて、日ごろから胃腸の働きを整えるための改善法をぜひ取り入れてみてください。

胃や腸は繋がっているため、胃の調子が整えば腸の調子が整うこともありますが、まずは胃の調子を整えるための改善法として、日ごろの食事を見直してみてください。例えば、冷たいものや辛い物など胃に負担のかかる食事が多くないですか? 刺激の強い食べ物や飲み物は胃の内側の壁を刺激して荒れてしまいます。

そのほか、脂っこい食事はしっかり消化させるために暫く胃の中に留まるため、胃に負担がかかり胃もたれの原因となります。

これらを踏まえて、刺激の強い食べ物や飲み物、脂っこい食べ物の摂りすぎに注意しましょう。

腸の調子を整えるために、適度な運動がお勧めです。運動が苦手でもだいじょうぶです。歩くだけでもしっかりとした運動になりますので、毎日歩く習慣を身に着けてみてください。 そのほか、一日の水分の摂取量が極端に少ないと腸の働きが鈍くなるので、朝起きたとき、食事の後、寝る前などにコップ1杯の白湯や水を飲む習慣を取り入れてみてください。

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